『逃げ恥』から学ぶ!現代の結婚に必要な考え方を知ろう
「結婚生活」に憧れ婚活している方も多いかと思いますが、今はだれでも結婚できる時代ではなくなりました。かつては97%の日本人が結婚していた時代があったのですが、今は晩婚化・未婚化が年々進んでいます。男女問わず、受け身のままでは結婚できないのが現状です。「結婚しない自由」が認められている現在、どうすれば理想の結婚ができるのでしょうか?
そこで、今回は少子化ジャーナリスト・作家の白河桃子さん著「『逃げ恥』にみる結婚の経済学」から、理想の結婚生活を築くための具体的なプロセスや考え方をご紹介します。
また、結婚相手探しには事前に相手のプロフィールなどをチェックでき、性格やタイプも想定できるMr&Missがぴったり。結婚相手にふさわしい相手を選びやすく、幸せな結婚につながる可能性がグンとアップします。ぜひ合わせて活用してくださいね。
愛とお金は切り分けて考えよう
そもそも、逃げ恥はなぜヒットしたのでしょうか。ドラマを見ない若い人にも人気で、逃げ恥ダンスもさまざまなメディアで取り上げられました。ヒットの理由にはキャストやストーリーなどさまざまなものがあるかと思いますが、大きな理由の一つに現代女性が抱える「愛しているなら尽くして当然ってどうなの?」というモヤモヤを可視化できていたことがあるでしょう。
逃げ恥では、結婚をテーマにしながら、無償労働である「家事」の経済価値を分析しています。そして、そこから話し合いを重ねて理想の結婚像を描いていきました。これは現代の結婚に必要なプロセスそのものです。それだけ「家事」という無償労働に対する問題提起が、今の時代に合っていたのだと言えるでしょう。
主婦の労働はブラック企業レベル!家事の価値を知ろう
こうした家事に対しては、「夫婦協働」を目指す必要があります。夫婦協働とは、夫婦はどもに協力し合いながら動くこと。それでは、夫婦協働を実現するためには、どう考え、行動していけば良いでしょうか?
まず、家事や育児などの無償労働を見える化するのが最初のステップです。一般的に家事には報酬が与えられませんから、経済的価値として時給換算した場合、どの程度の金額になるかを認識するのです。
『逃げ恥』では主婦の給料を月給19.4万円と算出しています。これに対して、男女ともに「高すぎるのでは」といった反応がありました。というのも、主婦の方は自己肯定感が低い傾向があり、「私なんて何もできない」と言う方が多いのです。しかし、無償労働の家事や育児にも経済的な価値があります。
統計によれば、子どものいない主婦世帯(35歳未満)の1週間の家事時間は平均32.7時間ですが、子どもが生まれると育児の時間も加わって週61.7時間になります。週40時間労働を基準にすると、残業時間は週21.7時間。月に80時間以上残業していることになり、会社であれば完全にブラック企業です。
この残業代も含めた対価はなんと37万円にものぼり、この金額を支払う場合、夫の年収は目安として1250万円以上必要になります。ほとんどのサラリーマンはこの年収には到達しないでしょう。つまり、これだけの重労働を無償で行うことは、『逃げ恥』で主人公みくりが言ったとおり「好きの搾取」と言えるのです。女性の好意を利用して、タダ働きさせていると言っても過言ではありません。
イマドキ男女の結婚観が結婚へのハードルを上げている
それでは、今の女性と男性はそれぞれどんな結婚観を持っているのでしょうか?
女性は「当たりは良いけどハズレは嫌だ」「良い結婚はしたいけど、悪い結婚はしたくない」など、「いい条件の相手を選びたい」という思いが強くなっています。女性の社会進出も進んでいますから、ただの結婚にはもう価値が見出せないのです。
婚活する時点で良い条件の男性を選ぼうとしすぎていて、理想はどんどん高くなる一方。実際にその理想に一致する人はほとんどいないので、女性自身が結婚への道を狭めています。本当に結婚したいなら、「理想の人なんて実在しない」と思った方がいいでしょう。それよりも、自分が理想の人になった方がハイレベルな男性が近づいてくるので、結果的に結婚への近道になります。
一方男性はどうかと言うと、「結婚はコスパが悪い」と考える男性が増えています。自分の生活すらままならないのに、女性の面倒まで見れないと考えるのです。しかし、それもやり方次第。経営規模が大きくなればそれだけ生産性や経済効率が上がることを「スケールメリット」と呼びますが、結婚生活でスケールメリットを活かせればコスパは良くなります。
結婚生活のレベルを上げる「スケールメリット」
「家事と育児は女性がやる」「男性は大黒柱」といった固定観念にとらわれず、夫婦協働を実現すればスケールメリットをいかすことができます。よく男性が「育休を取得したら出世できなくなる」と言いますが、大卒女性が2人の子どもを生みながら育休を取り働き続けていれば、生涯所得は2憶5737万円になります。男性が出世したとして、2憶円以上稼げる人はほとんどいないでしょう。
出産を機に仕事を辞める女性は多くいますが、働き続けた場合の生涯所得を考慮するとかなりのマイナスになります。たとえ途中から正社員として再就職できたとしても、このマイナスは取り返せません。保育所に払うお金で女性の給料が0円になってしまうとしても、女性が働き続けた方が家計はプラスになるのです。そのため、結婚生活の経済面を不安視している方は、共働きを続けられるように夫婦生活を営むと良いでしょう。
幸せな結婚は自分で掴みに行く時代
一概に結婚をメリット・デメリットで分けることはできません。というのも、結婚生活をどう送るかで結婚はメリットにもなり、デメリットにもなるからです。夫婦協働でスケールメリットを活かせれば結婚はメリットになりますが、女性だけの「ワンオペ育児」をすれば女性が働けなくなるため、結果的に家計はマイナスになり、結婚をデメリットと捉える人も出てくるでしょう。
大切なのは、夫婦でお互いの幸せをデザインすることです。夫婦協働と言っても、1:1が正しいとは限りません。理想の形は人によって違います。「家事を手伝ってもらいたいわけではなく、ただ話を聞いてほしいだけ」という人もいれば「もっと早く帰れる会社に転職してほしい」という人もいる。完璧な「正解」が用意されていない以上、お互いに話し合いながら理想の幸せに近づけていけばいいのです。
「結婚しない」という選択肢も選べる現代で幸せな結婚をするためには、いろいろな情報を集めながら「自分はどんな結婚生活を営みたいか」を考えるしかないですね。そして、もし結婚生活がうまくいかなくても、夫婦で話し合って軌道修正できれば大丈夫です。
ただひとつ言えることは、受け身ではもう結婚できない時代になっているということ。今は男女ともに受け身で「待ち」の姿勢の人が多いので、女性であっても結婚したいなら男性をリードするくらい積極的に行動すべきです。
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